小学生の恋愛は大人とは違い、純粋で可愛らしく、異性への興味や好意の感情が芽生え、人間関係を築く上での成長の第一歩となります。
近年では、SNSやインターネット、漫画、テレビの影響もあり、恋愛に対する意識が早めに芽生えているので、小学生の恋愛事情がどのようなものか説明します。
小学生の恋愛の特徴
小学生のころ、「好き」ってどんな気持ちでしたでしょうか。
ドキドキしたり、落ち着きがなかったり、友達とは少し違う感情ですが、本人たちには真剣で大切な気持ちを3つ解説しますね。
純粋で素朴な好意
小学生は、まだ自分の気持ちを言葉や態度に表すことが苦手であり、わざとからかったり意地悪をしますが、「好き」という気持ちの裏返しで、純粋な素朴な好意ですね。
友達にからかわれるのが恥ずかしくて、好きな子に対し冷たくしたり、ふざけてしまったりすることは、「恥ずかしさ」と「好意」が入り混じった小学生の心理です。
じゃれ合いやからかいが、小学生のコミュニケーションであり、好きな子だけに特別にちょっかいを出すことは、親しみや好意のサインとも言えるでしょう。
友情の延長線
小学生の恋愛事情は、大人の恋愛とは大きく違い、誰かと一緒にいたい、話したい、遊びたなど、友達の延長線にあります。
普段の友達付き合いと大きく変わらなく、「もっと仲良くなりたい」「他の友達より特別に感じる」といった気持ちが芽生えると、周囲から冷やかされたりするかもしれません。
大人のような恋愛とは違って、友達関係の延長線にあるピュアで可愛らしく、こうした経験は、成長していく大切な一歩となるでしょう。
SNSやインターネットなど影響
スマホやネットの普及により、小学生でもSNSやLINEなどを通じて、いろいろな情報に触れる機会が増え、SNSやインターネットの影響が強いでしょう。
恋愛をテーマにした漫画や雑誌、SNSやインターネットから、恋愛に対する価値観を学んで、小学生でも恋愛への興味やカップルへの憧れが強まってきます。
仲の良い友達だった関係にも、彼氏・彼女と呼び合う傾向が強まっており、会話の中でも恋愛をしていないと話題についていけなく、グループに入りづらいと感じる子供も増えてくるかもしれません。
小学生の恋愛に周囲の反応は?
小学生の間でも「恋人がいる」「好きな子がいる」といった恋愛の話は珍しくなく、友情の延長線として、自然な付き合いが多いものと考えられています。
友達や大人の反応はさまざまですが、安心して成長できて見守りと適切なアドバイスができる環境が必要なため、周囲の反応を説明しましょう。
子どもの反応
小学生の恋愛感情は、遊びに近いところもあり、実際の恋愛とは少し違う、特別な友達という感覚が多いです。
スマホの普及により、恋愛の話題や行動が大人びていますが、内面は子どもらしさがあるので、子どもの反応を説明します。
からかい
友達同士で「A君がBちゃんに告白した」といった話題がすぐに広がり、からかいの対象となることがよくあります。
恋愛の話題でからかわれると、恥ずかしさから相手にそっけない態度をとったり、逆に距離をとったり、特別な友達という遊び的な感覚が多いですね。
エスカレートすると、子どもが傷ついたり、恋愛感情にネガティブな印象を持つこともあるので、親や教師が対応する必要があります。
応援・協力
好きな異性ができたら友達に相談することが多く、告白する勇気を出す応援したり、ポジティブな応援や協力する状況がよくあります。
手紙を渡すのを手伝ったり、友達の好きな相手の情報を教え合ったりするなど、その気持ちを受け止めて、冷やかしや茶化したりしません。
友達の好きな子が自分とかぶっても拒むことはせず、人の好みは一人ひとり違うことを理解し、友達と接することが大切です。
嫉妬・いじめ
恋愛感情が生まれることで、「好きな子が取られた」「別れたのに生意気だ」などの理由で、嫉妬やいじめに発展することがあります。
高学年になると、嫉妬や独占欲が強くなり、好きな子を独占したい気持ちから、周りを排除したり、相手から離れていくことで、恋愛から憎しみに変化することもあるでしょう。
恋愛の噂やトラブルはSNSなどの影響もあり、本人が知らないところから話が広がり、いじめに発展することもあります。
大人の反応
大人は小学生の恋愛について、「まだ早い」「勉強に支障がでる」と心配する声が多く、戸惑う親も少なくありません。
恋愛感情が芽生えることは自然なことであり、大人はどのように対応するべきか、少し説明します。
安心できる場所を作る
小学生の恋愛事情は、友達以上の憧れが多く、SNSやメディアの影響もあり、恋愛に対する憧れが早いので、安心して自分の気持ちを話せる場所を作ることが大切です。
大人には子どもの遊びに聞こえるかもしれませんが、子どもたちにとっては真剣な感情であり、経験不足もあり戸惑いや不安を感じことが多いかもしれません。
子どもたちが安心して恋愛に向き合えるように、周囲の大人がサポートする気配りが必要です。
子どもの話をしっかり聞く
子どもが恋愛の話をしてきたら、動揺する気持ちはありますが態度には出さないで、しっかり話を聞いてあげましょう。
「ダメ」「まだ早い」など否定的な言葉は、子どもの心が閉鎖的になる可能性があるので、感情を尊重し安心して話せる雰囲気が大切です。
焦って全部聞き出そうとすると、逆に嫌になって話さなくなるので、リラックスできる時間などを選び、子どもから話せる環境を作りましょう。
適切なアドバイス
子どもが感情や友達との関係性を学ぶ貴重な経験であり、大人は子どもの気持ちを安心して育てるように、温かく見守りながら適切なアドバイスしましょう。
小学生は経験が少なく、トラブルに巻き込まれたりする場合もあるので、「好き」「嫌い」といった自分の気持ちをしっかり伝えること、一方的に話すのではなく相手の気持ちも考えることなど、具体的な接し方の説明が必要ですね。
子どもが困った時にいつでも相談できるように、普段からオープン的なコミュニケーションを心掛け、何でも話ができる関係性を築いておくことが大切です。
もし親のあなたが子供の恋愛に関してアドバイスが出来なかったり、他の人からアドバイスが欲しい時は、その道のプロに相談するのもいいかもしれません。
小学生の恋愛で注意したいポイント
小学生で恋愛感情を持つことは珍しくなく、「付き合っている」と話す子どもが増えています。
付き合い方は大人がイメージするものとは違い、一緒に遊んだり、公園や学校でおしゃべりすることが殆どですが、行き過ぎた行動にならないように、注意したいポイント見ていきましょう。
性への知識不足トラブル
小学校では、性教育に学習指導要領の制限が決まっているので、避妊方法や性感染症の予防の、具体的な性への知識が不足していますね。
SNSやメディアの情報などで、誤った知識を吸収してしまい、性被害に巻き込まれる可能性も高まりますが、学校では、教えるために考慮するべきことが多く大変困難です。
年齢に応じて、自分の心と体を守る方法を繰り返し教えることが重要であり、家庭や学校で、性の多様性やジェンダーも含めて、正しい知識を教える事が大切でしょう。
SNSやインターネットを通じたトラブル
スマートフォンの普及により、簡単に友達や知り合いとの繋がりができ、SNSやインターネットを通じたやり取りが増えて、さまざまなトラブルが発生しています。
好きな子を巡って友達同士で争いになったり、グループから仲間外れにされる場合があり、SNSやインターネットに悪口なとを書き込まれることもあるでしょう。
顔の見えない文字だけのコミュニケーションは、大人でも勘違いされやすく、小学生が感情表現を言葉で表すことは、さらに難しいかもしれません。
学校への影響
恋愛関係のトラブルが、学校の人間関係やクラス全体の雰囲気に悪影響を与え、SNSやインターネットのトラブルが増えることで、授業や学級に支障が出る場合があります。
写真や個人情報、悪口などが1度発生すると、個人から集団に広がり修復することが困難になり、仲間外れにしてしまったからには、誰も「やめよう」とは言えません。
学校は見て見ぬふりをするのでなく、現実を受け入れ理解し、保護者を通じて子どもたちが安全に生活できるように、サポートする姿勢が求められます。
小学生の恋愛事情のまとめ
大人の恋愛とは違って、子どもらしい恋愛を楽しむことが殆どであり、小学生の恋愛事情を紹介しました。
- 純粋で素朴な好意
- 友情の延長線
- SNSやインターネットなどの影響
子どもが犯罪に関与しないためにも、大人の先入観で反対するのではなく、話をしっかり聞き取り、情報があれば適切なアドバイスができます。
子どもによって個人差はありますが、思春期などの難しい時期を迎えたら心の支えになり、子どもの日々の成長を心配しながら見守りましょう。