「結婚と恋愛は別物だよ」
よく耳にするこの言葉に、みなさんはどれくらい納得していますか?
若い時の恋愛は「この人とずっと一緒にいたい」と思っていたはずなのに、いざ結婚生活が始まると、「なんだか違う」と感じる瞬間が出てくることもあります。
実際に結婚を経験してみて、「恋愛」と「結婚」は、同じ「愛」という言葉でくくられてはいるけれど、実はまったく違う感情であり、付き合い方であることに気づかされるでしょう。
では、
- 女性にとって恋愛と結婚は何が違うのでしょうか?
- どうして若い時とその違いがとても大きく感じられるのでしょうか?
ここからは、実際に結婚してみて感じたことを中心に、その違いについて深掘りしていきたいと思います。
若い時の恋愛と結婚は違う
恋愛と結婚は、どちらも誰かを好きになることから始まりますが、二人の関係が深まるにつれて、その「好き」の意味が少しずつ変わっていくことに気づき、若い時のときめきや優しさだけでは続かないのが結婚生活です。
一緒に暮らして日常を重ね、家族になっていく中で、女性として感じる違和感や気づきは少なくありません。
今回は、私自身が実際に結婚して感じた「恋愛と結婚の違い」について、リアルな視点からお話ししていきたいと思います。
今、恋愛をしている人も、結婚に迷っている人も、これからの人生のヒントにしてください。
彼との老後を想像できる
若い時の恋愛は、目の前のデートやLINEのやり取りに一喜一憂していたのに、結婚を意識し始めると、ふと未来のことが気になるようになります。
「この人と老後まで一緒にいられるかな?」付き合い始めたばかりの頃は、そんな先のことなんて想像できなくても当然ですが、結婚相手として本当にふさわしいかどうかを見極めるには、この未来を想像できるかどうかが意外と大きなポイントになるんです。
老後とはつまり、子どもが巣立ち、夫婦二人きりになったときの生活で、
- 何を話し
- 何をして過ごすのか
- どう助け合っていくのか
そんな遠い将来のビジョンを少しでも思い描けるかどうかで、恋愛の延長なのか、それとも一生をともにできる関係なのかが見えてくるでしょう。
もし、
- 彼との老後が全く想像できない
- 「ずっと一緒にいたい」と思えない
そんな場合は、残念ながらその恋愛は結婚向きではないのかもしれません。
趣味が合う・理解できる
若い時の恋愛は、見た目の好みや優しさ、ちょっとしたドキドキ感に惹かれることが多いものですが、実際の結婚生活は日常の連続で、ときめきよりも理解がものを言います。
例えば、自分の趣味に没頭したい時間があった時、それを快く認めてくれるパートナーであるか?だったり、逆に、相手の趣味が自分の価値観と合わなかった時、それを頭ごなしに否定せず、少しでも理解しようとしてくれるかどうかです。
結婚してからの女性は、家事や育児、仕事に追われて自分の時間がどんどん少なくなります。
そんな中でも自分の好きなことを楽しむ時間は、心のバランスを保つ上でとても大切です。
- ドラマや映画を観る
- 読書
- ヨガ
- カフェ巡り
若い時はどのような趣味でも独身時代なら空いた時間に好きなだけ趣味の時間が取れますが、結婚するとそうはいきません。
一日の中の限られた時間を趣味に回すので、旦那さんが自分の趣味を認めてくれないと喧嘩の原因にもなりますし、逆に旦那の趣味がお金を浪費するものだったり、家庭の時間を自分の趣味の時間に無理やり変えてしまうと、最悪離婚の原因にもなってきます。
このようにお互いの趣味を理解できることが結婚が長続きするための一つです。
金銭感覚が合う
若い時はは、「彼が奢ってくれた」「プレゼントが豪華だった」なんて、経済的な部分を好意として受け取ることが多いかもしれません。
でも、結婚は生活そのものであり、日々のお金の使い方がそのまま家計に影響してくるため、金銭感覚のズレはかなり深刻な問題になりがちです。
例えば、
- 貯金を大切にしたい人と、今を楽しみたい人
- 日用品や食品は安く抑えたい人と、こだわる人
- 家計管理に協力的な人と、無頓着な人
こうした違いが小さな不満として積み重なり、やがて爆発してしまうこともあります。
若い時の恋愛ではあまり問題にならなかった部分が、結婚後に一気に顕在化するのが金銭感覚で、ここが合うか合わないかは、結婚生活の安定度を大きく左右するでしょう。
気が利く
若い時の恋愛で男性が使う「ありがとう」や「ごめんね」という言葉はは、ある意味サービス精神から生まれるもので、結婚生活が長くなると、そうした言葉がだんだんと減ってしまうのが現実です。
「言わなくても分かってほしい」「察してほしい」という感情を抑えつつ、結婚前と変わらない気遣いや思いやりの有無で、長い人生一緒にいられるかが決まります。
- 洗い物や洗濯などの家事
- 子どもの面倒
- 「いつもありがとう」の一言
そんな小さな気が利く発言や行動が、日々のストレスを和らげてくれ、夫婦円満のコツに繋がるでしょう。
夜の相性がいい
少しデリケートな話ですが、「夜の相性」も無視できません。
若い時の恋愛は「好き」という気持ちが盛り上がっているからこそ、多少のズレがあっても気にならなかった所が、結婚生活が長くなるにつれ相性の良し悪しが満足感や心の繋がりに影響していきます。
特に、子育て期に入ると夫婦の関係が家族にシフトしていき、スキンシップが減ってしまうこともあるので「相手を思いやる」「お互いの満足を大事にする」姿勢が、夜の関係にも必要です。
女性にとって若い時の恋愛と結婚は全くの別物
ここまでは自分と彼との関係性を重点的に見てきましたが、ここからはそれ以外に恋愛と結婚が全く違うことを見ていきましょう。
家族ぐるみの付き合いが必要になる
若い時の恋愛は二人の関係で完結できますが、結婚は「家と家」の関係が発生します。
- 義両親との距離感
- 冠婚葬祭や年末年始の過ごし方
- 子どもが出来た時の育て方の意見の違い
これらの問題は、結婚して初めて直面するもので、恋愛時代には想像すらしなかった悩みが、現実として目の前に出てくるのが「結婚」の世界です。
うまく折り合いがつけられないと、パートナーとの関係にまで影響が出てしまうこともあるので、結婚は二人だけの問題ではないという意識がとても重要になります。
子供が出来ると簡単に別れられない
恋愛なら「この人とはもう無理」と思えば、別れを選ぶこともできますが、結婚して子どもができると簡単に「別れる」という選択はできません。
離婚は、ただの関係の解消ではなく、家族をバラバラにするという大きな決断であり、その影響は自分たちだけでなく、子どもや両親、親族にも及びます。
それでも、毎日の生活がストレスで心が擦り減っていくような関係であれば、別れを考えることも必要かもしれませんが、その選択には慎重さと覚悟が求められるのです。
恋愛感情が無くなる場合が多い
結婚生活では、若い時の恋愛中のような、ドキドキやときめきが少しずつ薄れていく代わりに、
- 信頼
- 安心感
- 助け合い
といった絆が育っていき、恋愛感情から家族愛へと変化します。
もちろん、若い時の恋人のような関係を続けている夫婦もいますが、それには思いやりや努力、サプライズなどの「飽きない工夫」があり、子どもができると、妻と夫というよりママとパパになってしまうため、恋愛感情を維持するのは簡単ではありません。
「恋が冷めた」わけではなく「愛の形が変わった」ことを理解することが大切です。
若い時の恋愛と結婚は違うのまとめ
- 若い時の恋愛は感情で進むもの
- 結婚は現実と向き合いながら築いていくもの
どちらも愛がベースにありますが、その愛の形や向き合い方が全く違い、恋愛は楽しいだけでは続かず、結婚もドキドキだけでは乗り越えられません。
女性にとっての恋愛は「自分を大切にしてくれる人と過ごす時間」であり、結婚は「人生を共に歩んでいける人と築く生活」その違いを理解することが、恋愛から結婚への大きな第一歩に繋がります。